1303人が本棚に入れています
本棚に追加
/346ページ
「我が名はミカエル!これから君達に魔法を見せてあげよう!」
僕は手のひらの中から、一匹の白い鳩を出現させる。
「この子は偉大なる我が弟子!ポッポ君であーる!」
そして、ポッポ君を今度は帽子の中にしまう。
「1、2、3!」
僕は帽子から、真っ白な花束を出現させた。
「僕の弟子、ポッポは無事お花に変身いたしましたー!」
拍手喝采。
これが、僕が初舞台で成功させるはずの演目だった。
僕、ミカエルはマジシャンの卵。
夢を追いかけるマジシャンの卵。
最初のコメントを投稿しよう!