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「今のどこからボールが出てきたの?」
僕は驚いて、手に持っていた複数のボールを手からポロポロと落としました。
振り返った先にいたのは、茶色い髪をツンツンに立てた、青年でした。
顔立ちは、目がくりっとし、可愛らしい雰囲気ですが、その出で立ちはヤンチャそうでした。
彼は、僕の落としたボールを拾い集めると、僕の手のひらに押し込みました。
「もっかい!リベンジ!」
そういうと、彼は僕の手元を凝視しています。
それと同時に心臓の音がドクンドクンとはね上がるのを感じました。
僕は後ろに振り向いて、タネの準備をしてから、再び彼の目の前で何も握っていない手のひらを見せたあと、拳を握り、その手の中から小さいボールを出現させました。
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