プロローグ

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その後友達の紹介で知り合った4歳年上の社会人と付き合って初体験をした。その当時でも遅かった。 それまでに社会人数人と何度かデートする事はあったけれど付き合うことにはならなかった。 デートする人が皆社会人ばかりだった事もあったりでいつもヒールが似合うようなファッションをして通学していた。 学校帰りにバイトに行った時、別の大学の男の子に 「ねえ、彼氏が社会人だからいつもそういう服着てるの?」 と聞かれた事があった。 「え?別にそういう訳じゃないよ。」 と私はちょっと驚きながら否定した。 その日はカフスのついたシャツにピンストライプのパンツにヒールというスタイルでOL風だったかもしれない。 が、女子大生のファッションとしては当時の主流スタイルだったからキャンパスでは浮いていなかった。だから私は彼の言う事がわからなかった。 彼が通う共学の大学の女の子はもう少しカジュアルなファッションらしかった。 同い年の男の子から見れば私の視線が自分たちを通り越して社会人にシフトしてると思われていたのかもしれない。 それでも何人かの同級生と何度かデートはした。バラの花束を手にしたバイト仲間から告白された事もあった。 でも付き合う事にならなかった。別に同級生と付き合いたくなかった訳ではないが結果的には付き合った人は4歳年上というのが一番年齢が近かった。
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