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「なぁ、葵」
「ん…?」
「なんなの、この状況」
「ん…と、俺が唯斗に、抱きついてる」
俺は、寮のルームメートに朝っぱらから飛び付かれ、冷たい床に背中を打ち付けた。ルームメートは俺に抱きついたまま。
「…学校、遅刻すんだけど」
「…ん」
「…お前の方がデカイんだから、飛び付くなよ」
「やだ」
「…」
172センチの俺を包み込むのは、ルームメートの相楽葵。178センチ。女みたいに綺麗な顔をしてるくせに俺よりデカイ。無口で甘えん坊、例えるなら…ワンコ。
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