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そのあとの食堂は、しばらく静かだった。 沈黙を破ったのは、会長だった。 「…クス」 無愛想で滅多に笑わない会長が、優しく笑った。その笑顔を見た生徒たちは、歓声をあげた。 「会長が笑うなんて!!」 3人の美形のうち、可愛い顔の男が目を見開く。彼は、皆川菜月。生徒会会計。小悪魔として名高い。 「…先ほどの…唯斗くん…でしたか?彼が気に入ったようですね」 3人の美形で、メガネをかけた彼が笑みを崩さずに言った。彼は、篠原奈緒。生徒会副会長。腹黒い点では、右に出るものはいないとか。 「…行くぞ」 会長が少し照れたように歩き出した。 「えー、僕お腹空いたのにー」 菜月が唇を尖らせながらも会長の後に続く。 「咲哉、君も行きますよ」 奈緒が微笑み、咲哉を見た。咲哉は席から立ち上がり、仁を見てから歩き出した。 食堂はまだ静かになりそうもなかった。 「やれやれ…」 仁がため息をついた。
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