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ケン:でさー、そいつコケたの!
西山:え!マジ?
…雨の中
西山とケンちゃんはクラスの友達のことで盛り上がってる…
加藤はパンを食べながら音楽を聞いている。
ユキ:…………
ポン:…っくしゅん!
無言で何も話してないのが…俺、ユキ、ポンだ。
ポン:…へっくしゅ!
明:…寒い?
ポン:ん…平気!
ユキ:あっ…
何だ?
ユキがスクバに
手を入れて
何かを探してる…
ユキ:はい、ポン!
ポン:ふぇ?あ、ありがとう!
明:ハハ、お前鼻垂れてんぞ!
ユキ:だからティッシュあげたのよ!
ケン:ん、なんだぁ?
先頭を歩いている
ケンちゃんが
いきなり足を止めた…
西山:…ケンちゃん?
ケン:…見ろよ、あれ。
西山:…金…?
ケン:こーんな学校近くの道端でああいうやり取りしてるんだぜ?
…どう考えてもおかしいだろ。
西山:だよなー。
…でも隣にいる女けっこう美人じゃない?
明:…どしたの?
ケン:あれ…
クイッと顔を
目的の場所に向けるケンちゃん…
明:…何やってんだよ…
西山:…ケンちゃん、ケンちゃん…
ケン:んだよ…
西山:そっち行った…
明:…おい、後ついてくぞ。
ユキ:…ポン。
ポン:…あ、はいっ…
…あいつら
どこに行くんだ?
普通に見てても怪しい…
しばらく歩いて行くとー…
加藤:ここって…
確か2ヶ月前に廃墟になった工場…だよな。
西山:こんなとこに何しに来たんだ~?
ポン:ねぇ…
ケン:…あ?
ポン:…ほ、本当に行くの…?
ユキ:…そうよ、やめようよ…!
ケン:何ビビってんだよ、バーカ!
カシャン…ッ
ユキ:ケンちゃん!
策を乗り越えるケンちゃんを必死にユキは止めに出る…
ケン:…来たくねぇなら来なくていい。
…明行くぞ…
明:…おぅ。
…西山と加藤は?
西山:俺は行くよ!
加藤:…俺も!
ケン:…すぐ戻るから待ってろよ。
…ポン…
ポン:何…?
ケン:ユキのこと、頼んだぞ。
ポン:うん…
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