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学校を出るとあたしをジロジロ見てくる人も居なくなった。
ふうー
ほっと胸を撫で下ろしていると、目の前の大きな背中が急に止まった。
「わっ!」
あたしも慌てて立ち止まった。
ゆっくりと顔を上げると明るい金髪とキレイな顔が目の前にあった。
「公園でいいかな?」
「は、はい…」
あたしの返事を待って先輩は横に並んで歩き出した。
さっきよりもゆっくりと。
あたしに合わせてくれているかのように…
公園に着くと先輩はベンチに座った。
ダルそうな仕草。
どうすればいいのか分からずにあたしは突っ立ったままだった。
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