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「如月さんはさ、俺なんかと付き合うなんて有り得ないって思ってるかもしんねーけど。でも、絶対に大事にする。だから付き合って下さい」
「…えっ?」
先輩の言葉にポカンとしてしまった。
だって、あたし…
有田先輩の彼女になってたんじゃないの?
だからこうして放課後に一緒にいるんじゃないの?
今更「付き合って下さい」って何で?
理解が出来なくて顔を上げた。
先輩はとても真剣な顔をしてたんだ。
いつの間にか滲んだ涙は引っ込んでいて、あたしの心の中は戸惑いで一杯になってた。
先輩の真剣な瞳から目を逸らすことが出来ない。
「えっと…、あたし…」
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