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「あたし、今、有田先輩と付き合って…」
「ホントごめん。昨日のことは忘れて欲しい。あんな無理矢理なんじゃやっぱダメだよな」
先輩があたしの言葉を遮るようにそう言った。
「如月さんは俺の名前も知らなかったし、興味もねーって思ってる。けど…」
金髪の奥に見え隠れする吸い込まれそうなくらいにキレイな瞳。
こんな風に見つめられるとやっぱり目を逸らせなくなる。
「これから好きにさせるから」
先輩がふっと笑った。
不良なんて信じちゃいけないのかも知れない。
騙されてるのかも知れない。
その前に好きでもない人と付き合うのはもっといけないことなのかも知れない。
それなのに、どうしてあたしは…
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