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「昨日ぶりじゃん」
怖いです。
怖くて視線を上げることが出来ない。
「じゃあ、後は2人でごゆっくりー」
そんなふざけた声と一緒に腰パンが去って行くのが分かった。
恐る恐る伏せた視線を上げてみると、
「……あっ」
「あー、何かごめんな」
苦笑いしながらあたしに謝る人。
昨日、1人だけ真剣な顔をしてた先輩。
あたしの“彼氏”らしい人。
「あんな大勢で押し掛けられても困るよな」
申し訳なさそうに言うからやっぱり視線を逸らしてしまう。
ダメ。
真っ直ぐ見れないよ。
目がチカチカしちゃうほどの金髪。
耳にはいくつものピアス。
背も高くてきっと“イケメン”の部類に入るんだと思う。
この人があたしの彼氏…
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