男装転入生

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カッカッカッ――― 「「「「はっ?」」」」 「……タツ。出来た」 俺はニヤッとタツに向かって笑うと、自分の席に戻った。 「すっげぇ……」 「白浪くんかっこいー///」 「頭もいいなんてすごーい///」 ピクッ 今、誰か俺のこと“白浪”って言ったか? ガタッ 「あのさ」 一瞬にしてみんなの視線が俺に向けられた。 「俺、“白浪”って呼ばれんの好きじゃねぇの。流衣にして」 「「「「いいの(か)?!!」」」」 「あ、あぁ」 みんながハモって言うもんだから、俺は若干引き気味だった。 「「「「じゃあ、流衣(くん)これからよろしく―!!!!」」」」 「おう」 何か、仲良くなれたみたいだ。 ……何か、嬉しいかも。 俺はフッと笑った。
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