親愛なるバカたちの饗宴

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「はあ?モテ期?」 目の前で首を傾げる親友に、俺は懇切丁寧に(?)力説する。 「そう、そうなんだよ!俺、モテ期!」 きらーんと歯を輝かせるも、親友の顔は対照的に暗くなるばかり。 「なあ、春人。」 「?」 ぽん、と肩に手を置かれ。 「いつか、きっと良い子が見つかるさ。だから、二次元に夢見るのはやめ」「ちげえよ!」 憤然とその手を振り払うと、俺はもう何度目になるか分からない説明をする。 「だーかーらー、何か最近結構ラブレター来るし、女子たちもやたら俺のこと気にしてるみたいで……。」 「はいはい、自意識過剰お疲れさんっ。」 「お前は俺を怒らせたっ……!」 なんて俺らがギャーギャーやってると。 「でも確かに、春人の言ってることも一理あるよ。」 それまで黙っていたもう一人の親友、倉田が声をかけてくる。 .
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