親愛なるバカたちの饗宴

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「だろ!?」 「おいおい倉田、マジで言ってんのか?」 と、そいつは目の前の俺を指差し。 「こいつ確かに顔は悪くないけど、思いっきりヘタレじゃん。それがオレよりモテるとか…………はっ。」 野郎鼻で笑いやがった……! ちょっと自分がイケメンだからって……! 「うーん、でも、ラブレターはともかく女子の視線は確かにあるみたいだし……。」 とりあえずヘタレを否定して欲しかったです倉田さん。 一方それを聞いた倉田ではない方の親友は、一瞬だけ周りを見渡すと、やがて愕然とした面持ちになる。 「嘘だろ……?」 その声につられ今度は俺が視線を向けると、何人かの女子がふっと目を逸らす。 それに俺のテンションはガチ上がり。 「ほら、な?な?ヤバい、俺ヤバい!」 「うるさいわ。」 すぱーんと頭をはたかれた。 だが、ここで終わる俺ではないのだよ! .
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