親愛なるバカたちの饗宴

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「皆月……?」 皆月怜。 何を隠そう俺たちのクラスメートにして学級委員長。 その整った容姿は見る者を魅了する。 ただし男。 もう一度言う。 男、だ。 そんな奴が、一歩、また一歩と俺に近づき、そして。 「佐々木くん。」 「……(ビクッ)!」 彼はその赤く色づいた顔で、真剣な光を宿した瞳で、俺をまっすぐと見つめると。 「君に、聞いてもらいたいことが――――――。」 「ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」 倉田じゃ(略)の爆笑を背に、俺は堪らず駆けだした。 .
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