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社長室にて。
「おまえたちに任務を言わたす…」
「任務ですか?」
クビにされると思っていた3班4人は、社長の以外な言葉に驚いた。
「昨日、割伊製薬のパーティーでの事件は知っておるな…その割伊製薬の社長から依頼があった」
「依頼の内容は?」
おちついた口調で風火が社長に訪ねる。
社長は依頼書を見ながら答えた。
「先日のパーティー会場を襲撃した者から社長に、社長の娘に対する誘拐予告があった。その社長の娘の護衛だ」
そして社長は時計に目をやると…
「10時頃に依頼者の代理人の車が来る。彼が依頼者の屋敷まで、案内してくれるらしい…依頼者は娘の安全確保のため、屋敷から出られないそうだ。依頼のくわしい内容は、そこで割伊製薬の社長が直接話してくれる。10時までに荷物をまとめ、会社の裏玄関にあつまりその車を待て!わかったら出動しろ」
「はい!」
4人はうなずき、社長室を出ようとしたそのとき社長が呼び止めた。
「待て!ひとつ言うことがある」
そして言った。
「これが3班最後のチャンスだ…もし、この任務に失敗したらどうなるか…わかるな?」
風火たちの表情が珍しいく曇る。
しかし、ひとり刺月は社長の目を見て返事をした。
「わかりました!」
何としても刺月は任務を成功させたかった。
自身のために。約たたずだが大切な、3班の仲間のために。
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