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「まったく何をやっておるーっ!!」
天花の盾の社長室に、社長の怒り声が響く。社長の前にはうつむく刺月がいた。
「昨日また犯人の確保に失敗したのかーっ!見よ!!おまえの班、3班の成績の悪さを!」
社長が壁に張られたグラフのボードを指さす。班ごとの成績を表す棒グラフは、刺月がリーダーの3班のグラフが極端に低い。
「しっかり解決できた事件はカラスの駆除と、ガキのしつけぐらいではないか!」
そこまで言うと社長はバンと机を叩き話しを続ける
「とにかく、このままで3は班は…」
そして冷たい声でこう言い放った!
「全員クビだ…」
「あ゙あ゙wwwっ、ちくしょぉおおおっ!!」
刺月は社長のもうすぐクビ宣言に、頭を掻きむしりながら会内の廊下を歩いていた。
すこし冷静を取り戻し、
「(マジやべーぞ!何とか次の依頼で手柄を…)」
と考えるが、3班の3人の待つ部屋へと入ると…。
「(しかしこのメンバー…)」
出窓に飾られた生け花の手入れをしている白いブレザーの女性、白呼・風火。
白呼・風火は冷静沈着ですぐれた身体能力を持つ、班のサブリーダー。一見、班の中でも優秀で何でもできそうな女性だが…たった今、花の角度を変えようとして出窓ごと壊した…このように彼女はとんでもない失敗ばかりする約たたずである。
「青流さん、社長にまた怒られたんですか~」
黄色い声がした方にはオレンジのワンピの女性、朱座区・亜鳥が自分の席で弁当を食っていた。
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