3班に起死回生の依頼!娘がエイリアンに誘拐される!?

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いっぽうここは海架シティ・ホール、廊下。 「お嬢様ー、赤音お嬢様ー」 社長の一家である割伊家の使用人、藤・美佳は社長の娘である割伊・赤音を探していた。 「(どこへ行ったのかしら…もうすぐパーティーがはじまるのに…)」 美佳が右往左往していたそのとき、声が響いた。 「ちゃんと聞こえているわっ!!…まったく、本当にジャマな女ねぇ!」 美佳の後ろに赤音が立っていた。 「あ、赤音お嬢様、まもなくパーティーが…」 美佳の説明に赤音はそっぽを向く。 「赤音、そこにいたのか!」 今度は男の声がした。 割伊製薬社長の割伊・青威だった! 「お父様~♥」 甘えた声で青威に抱きつく赤音。赤音の頭をよしよしと撫でながら、青威は美佳に冷たい眼差しを向ける。 「何をしている、藤…早く会場に行くぞ!」 「あの…社長…」 何かを言おうとする美佳に、青威はさらに話を続ける。 「いいか藤。おまえがここにいるのは、私のお情けからだ!そのことを忘れるな…!」 美佳はうつむきながら答えた。 「…はい」 会場はパーティーの参加者で賑わいを見せ、壇上では青威がはじまりのあいさつの最中だった。 「パーティーへ参加いただきありがとうございます!おかげさまで我が会社は30周年を迎え、これからも新薬の開発に…」 そのとき爆発が起きた!! 「何があった!?」 「天井が…!」 「見て!誰かいるわっ!!」 天井には爆発でできた大穴があいていた! そこにローブをまとった男がいた!!
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