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「問題は、どうやって起こすかってとこだが……」
悟空は腕を組んでしばらく考え込む。
「……そういや三蔵。確か夢の中に、この女が出てきたって言ってたな?」
「え、えぇ……」
三蔵は悟空の問いかけにうなずく。
「となると、この女は三蔵にここまで来てほしかったってことになるよな……ってことは、ここで寝ればもしかすると、また夢の中に出てくるかもしれねぇ」
悟空がそう言うと、八戒は驚く。
「そ、そんなぁ!こんなところで眠ったら、妖怪や山賊に襲われまっせ!」
「……やれやれ。また野宿か……」
悟浄は桜の木のそばに座りこんだ。
「夜中に三蔵に起こされてちょっと寝不足だし……ここで試しに眠ってみようよ」
涼鈴がそう言って桜の木のそばに座りこむと、悟空も座りこんだ。
八戒は皆が座りこんだので渋々座りこむ。
「お姉さま、起きるですか?」
女の子が三蔵に問いかける。
「絶対……とは言えないけど、夢の中でこの人に会えるように祈りながら眠るわ」
三蔵は女の子にそう言うと、桜の木のそばに座りこんだ。
「それじゃ、おやすみ」
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