《九章》夢の中へ

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マハラカがそう言うと、どからともなく妖怪たちが姿を現した。 悟空は筋斗雲を呼び、妖怪たちをかわしながらマハラカに向かっていく。 「よーし!わいらもいくで!」 八戒が気合いをいれると、涼鈴と悟浄はうなずき、真正面から妖怪に向かっていく。 八戒たちが手前の妖怪たちをけちらしているとき、悟空は単独でマハラカの近くまでやってきた。 すると部下の妖怪たちがマハラカの周りを囲む。 「てめぇら、邪魔だ!」 悟空は如意棒をふりまわし、妖怪たちをけちらす。 「てめぇは許さねぇ!」 妖怪をけちらした悟空はマハラカに如意棒で殴りかかったが、軽くかわされてしまう。 「あたらんな。もう一度やってみるか?」 「な、なんだとぉ!!」 悟空は何度も如意棒でマハラカに殴りかかるが、一発も当てることができない。やがて、八戒、涼鈴、悟浄も妖怪を倒しながらマハラカのところへたどりついた。 「よし!みんなで一斉攻撃だ!」 悟空がそう言うと、四人同時にマハラカへ攻撃をしかけた。 さすがのマハラカもすべてよけきれず、悟空の如意棒がマハラカの頬をかすめた。
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