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ハロウィンについて調べている吟子を見て、パトリシアがため息をついた。
「…やな予感がする。」
しばらくして満足したのか、ようやく携帯から顔をあげた吟子が、ニヤリと笑った。
「ハロウィンは、仮装をするのじゃな?お菓子いっぱいもらえるんじゃな?」
お菓子という単語をやたら強調して、吟子が言うとますますニヤリと笑った。
「…俺はやらん。」
パトリシアが冷たい眼差しを向けると、吟子がムスッと頬を膨らませた。
「まだ、何も言ってないのじゃ!!いいのじゃ、ちかり!一緒にハロウィンなのじゃ!コスプレなのじゃー!!」
「吟子!コスプレじゃなくて、仮装。でも、いいね!一緒にハロウィンしよっか。」
ちかりがそう言うと、吟子がにっこりと笑った。
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