11人が本棚に入れています
本棚に追加
「それで、今週末ハロウィンパーティーするんだ?」
寮に帰ったパトリシアは、先に帰っていたウォンの部屋に立ち寄っていた。
「…そうらしいぞ。」
ウォンが出したコーヒーを飲みながら、パトリシアはため息をついた。
「…わざわざ妖怪が、ハロウィンなんてしなくても…。」
パトリシアがそういって、お茶うけに出された、クッキーをかじった。
「まぁね。…あれ?パトリシア、どうしたの?」
クッキーをかじった途端、動きが止まったパトリシアを見て、ウォンが首をかしげた。
「…これ、カボチャ入れただろ?」
不機嫌そうに、パトリシアがクッキーを指差した。
「うん、美味しい栗南瓜だったから、スイーツにしてみたんだけど…。パトリシア、カボチャ苦手だった?」
申し訳なさそうに、ウォンが謝るとパトリシアは口直しの為に、コーヒーを一気に流し込んだ。
最初のコメントを投稿しよう!