8人が本棚に入れています
本棚に追加
桜を送った後、家へと歩く
「(早く帰って寝よ…)」
俺は欠伸をしながら歩いていた
俺はただ何も考えず歩いていた
「おい!危ないぞ!」
「あ?」
声に振り向こうとした
その時
ドンッ!
俺の体は強い衝撃がきて、宙に浮き上がった
地面に落ちたと思ったら意識が薄れてきた
俺の体から血が流れて血溜まりができる
周りも騒がしくなってきた…
「雄…太?」
桜…?
なんでここに…
桜の手に俺のハンカチがある
あぁ、桜の家に忘れちまったからか…
「雄太!ねぇ雄太!」
うるせぇな…んな大声出さなくても聞こえてる…
「お願い起きて!雄太!」
すまん、桜…
力…でねぇ…
俺は静かに目を閉じる
「ダメ!ダメだよ雄太!雄太ぁぁぁ!」
桜の声が遠くなる…
あぁ、俺死ぬのか
呆気ねぇ死にかただぜ…
「…!…………」
………?
「それで………!……は………」
…なんだ?
俺…死んだのに…
天国…ってやつか?
急に俺は持ち上げられる感覚に目を開けた
そこは…
『(はぁ!?)』
見たことがない部屋と桜…?
いや、桜じゃない
誰だ?
「うさちゃん♪今日もいい天気だね~」
「花様、もうすぐご飯ですよ」
「わかった~」
そう言って桜似のガキは部屋からでていった…
『(どうなってんだ…!)』
俺は体を起こし周りを見る
『…広い』
ん…?声がなんか変だな
…まぁ、いいや
俺は気にせずもう一度周りを見る
広くて、豪華って感じの部屋だ
俺は歩いて見る
…なんかやけに大きい部屋だ
家具が俺よりでかい
そういやさっきのガキも俺よりでかかったな…
『ん?』
俺は鏡の前で止まる
鏡には二足で立っている白いウサギのぬいぐるみがいた
俺は鏡に近く
するとウサギのぬいぐるみも近いた
まさか…
俺は手を動かすとウサギも動かす
…手?
手を見ると丸く布のような手に…
そして、鏡には俺と同じポーズをしたウサギのぬいぐるみが
『うそだろぉぉぉぉ!!』
俺は死んだと思ったらウサギのぬいぐるみになっていた
最初のコメントを投稿しよう!