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「紫水の声が止まったわ…」
笑いの主から逃れようと走っていた紅蓮が後ろを見ながら立ち止まる。
「…………どうやら逃れたようね…」
紅蓮はホッと息を吐く。
「…そうかしら?」
ふいに背後で声が聞こえ、紅蓮は驚いた。
「うふふふ…紅蓮つーかまーえた!」
「きゃぁぁああああ!!!」
森に木霊するくらいの叫び声をあげたあと、紅蓮は後退りし、身構えた。
「ふっ、触れないで!」
「……あら、殺るの?」
笑い声の主…紫水は片腕をまた銃器に代え、構えた。
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