第二章

2/7
前へ
/14ページ
次へ
――――――――ガチャリ、ガチャガチャ 機械音が、頭の中から響いた。 とある森にある深い湖の水底に、沈んでいる、一体の、機械。 胸元に光る、深い蒼の、宝石が眩しい色を放つ。 そして、その機械は、時が来たとでも言うように、深い水底から泡をあげながら浮いていく。 水のベールを纏いながら、水面を揺らし、地上に上がってくる。 トン…と、両足が芝生に立つ。 ギシギシギシ…、と目覚めたばかりの身体が鳴る。 ゆっくり、ゆっくりと、その機械は目を開けた。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加