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翌日ー駅前ー
俺は駅前の広場で待っていた
「2人とも遅いなぁ……」
「俺はいるぞ…」
いきなり後ろから声をかけられ飲んでいた缶ジュースを吹き出しそうになった
「ったく…お前が家を出てからずっと近くにいたのになんで気づかねぇんだよ」
どうやら空気扱いされて少しご立腹のようだ
俺は晴斗の肩を叩き慰める(フリ)
「お、来たみたいだぞ!」
晴斗の指差す方を見ると金髪ハーフの女性と一緒に歩いてくるカイルの姿があった
「お待たせ」
本人が来たのでちゃんと紹介しよう彼の名は『鈴原 カイル』俺達と同じ高1でテロの一件のことで地に落ちた鈴原財閥を立て直した『鈴原 兼冶』の1人息子だ
そして横にいる金髪ハーフの女性は『鈴原 ルミア』カイルの母親である
その血を引いてるのか、カイルの目は淡い青色だ
「お二人とも待たせてしまってすみませんね。時間が重なったもので一緒に出てきたんです」
「いえいえ、ルミアさんが謝る必要は無いです。ちなみにどちらへ?」
「私(ワタクシ)はこれから奏さんとお茶会ですわ……それでは」
俺達は駅の中に入っていくルミアさんにお辞儀する
「さてと、俺達も行くか!」
「その前に銀行に寄っていいか?」
「「?」」
「口座の開設をしたいんだ」
俺達は目が点になる
おい……そんなことは昨日の内にしとけよ
できただろ?
なんて事を思いながらも俺達は銀行に寄ることにした
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