HW

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トントン… ん? カイルが肩を叩いてきたので向くと 〈どうする?〉 バックにしまっていたペンと紙で筆談をしてきた 〈まず逃げることだろ?〉 〈他の人質はどうすんだ?〉 〈相手は銃持ってんだぞ!〉 〈じゃあその銃を奪っちゃえ〉 は? 俺とカイルの会話に突然入ってきたかと思うと突拍子のないことを言い出す晴斗 そしてカバンの中から20連式爆竹とライターを取り出した 「おいおい」とでもいいたげなカイルの表情とは裏腹に晴斗はニヤリと笑い 〈コレを銃を持ってる奴に投げつけて銃を奪ってもう1人を牽制するんだその間に全員逃がす。どうだ?〉 その表情は無理にでも参加させてやるといいたげで晴斗がそうなったら誰も止められない事をわかってた俺は聞こえないようにため息をつきながら頷く 〈わかった…ひるんだ男を俺と晴斗で押さえるからカイル…頼んだぞ〉 〈はぁ…わかった〉 カイルも了承したとこで俺達は音を立てずに銃を持った男に近づきタイミングを見計らった 時はだいたい事件が発生した直後に戻る ピー! ピー! ピー! けたたましい警告音が部屋に響く 「違法データの具現化を確認!」 オペレーターの男性は放送で簡潔に告げた リーダー格の男性が指示を出そうとした時 「私が行くわ。早緒利!サポートをお願い」 「OK~」 昨日来た黒髪の女性が早緒利という名の女性を連れて出てしまった 「………あいつ休暇じゃなかったか?」 リーダー格の男性は女性が走っていった跡を見て苦笑する
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