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『ほい。奏志呼んでやったよ。』
『ちょ、宗ちゃん!!』
『お。昔の呼び名に戻ってるぞ。』
あ。間違えた。
『そ、宗ちゃん先輩!!』
『宗ちゃん?』
えっと、叶先輩顔怖いす。
『.....あはは。さっきぶりですね。叶先輩。』
『宗一郎のことは宗ちゃんで、僕のことは叶先輩なわけ?』
『あ~と、えっと、先輩今日もかっこいいですね!!』
『話を反らさないでくれるかな?』
え。こわい。
物凄く怒っていらっしゃる。
怒った顔もイケメンだけども!!!
『あはは。えっと~~』
『俺と淮愛は昔からの付き合いだし。兄妹みたいなもんだよ。
それに宗一郎と奏志で両方そうって呼びづらいだろ?』
『そうそう!!宗ちゃん先輩の言う通り!!』
『なら、奏志先輩って呼べば?』
『は?』
何をおっしゃるこの方は。
『そうすれば問題ないでしょ?』
宗ちゃん先輩に助けを求めるも苦笑い。
麻那は、......あれ、消えやがった!!
『あれ?麻那がいない!!』
『さっき帰ったよ。』
『え?』
『私、授業出なきゃなんでって。』
『え?てか、授業は?』
『もう始まってるよ。』
『次、谷やんの授業だったのに......、殺される!!』
谷やんこと、谷口先生は担任兼数学教師で怖いことで有名なのだ。
何て言うか、笑顔で威圧するタイプ。
『今から行ったってどうせ怒られるよ。』
『そ~だそ~だ。サボって放課後怒られろ。』
『え~~~。先輩達は?』
『僕達は自習だから。』
『え。狡い!!!!!』
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