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・いい魔王だった場合
近年魔族が人間を襲う事例が立て続けに報告された。
実は魔族達は人間に土地や食物、住み処を荒らされており、追い払おうとしたら抵抗して仕方なく攻撃していたのだ。
しかし人間たちが勝手に魔族は危ないといって騒ぎを起こしたので、王が勇者に魔王を殺す命令を下す。
魔王は魔族を経済などでまとめていた為、力などあるはずもなくそのまま勇者に殺される。
そのあと記憶を引き継いで人間に転生。…人間に疑問を持ったまま。
①魔王を倒して英雄になった勇者と王女の間の子として生まれる。
人間の自分には優しくしてくれる勇者。魔族は眼中にないというか物凄く憎んでいるご様子。
魔族に親と兄弟を殺されたのだという。
そのことを分かっていたため勇者はいい人、いい人なんだ…と思おうとしていた魔王。
しかし勇者は、魔王を倒しても魔族を壊滅しようとさせようとしていることを知り、怒りを覚える。
――魔族は理由も無しにそんな事をしない。なのに何でそこまでする必要があるのだろう。探し出して直接理由を聞けばいいのに。殺そうとするなんて。あの時僕を殺したように。何で、何で――と。
魔王は城を抜け出し前世に住んでいた魔族のいる城へ。
そこに着くと、ひっそりと隠れるように暮らしていた魔族がいた。このままではいけないと思い、魔族を引き連れ、勇者を、人間と対決することを誓う。
(ここはなんでも設定で、上級魔族が魂の色で元魔王と分かったということにします)
我が子がいなくなり慌てる勇者。→なんやかんやあって魔王に会う。→我が子だったオチ
②勇者の弟(妹?)として生まれる。あとは①と同じ
こんなことになった真相は、王女は物凄い魔力の持ち主で魔族や魔物を従える程の力を持っていた。更に頭がとてもよく、魔族に人間が(本当は逆だが)襲われていた事に紛れて、魔族を使って勇者の家族を殺したのは王女だった。
今まで人間を襲わなかったが、力を持つ魔族。その魔族で大勢の人間を襲わせれば、魔族の指揮をとる最高権力である魔王の討伐命令が下される筈。
力は国一番という程あるが使うことが全くなかった勇者に惚れていた王女は、勇者を婿にするべくこのようなことをしたのだった。
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