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あれから愛ちゃんは遥と話すようになった。
遥が愛ちゃんの事どう思ってるかは分からないけど…
結構いいと思う。
今あたしは陸と下校中。
そういえば、陸は好きな人とかいないんだろうか。
いたらすっごい嫌なんだけど。
チラリと陸を見ると相変わらずの無表情であたしの隣を歩く。
本当にこの男の考えている事は分かんない。
冷たいと思ったらお礼とか言ってくるし。
愛ちゃんの事だって、協力してくれたし。
何を考えてんの?
そんな事を考えていると急に陸が立ち止まった。
「なに?俺にかまって欲しいの?はい、お手」
…は?
「は?」
「いや、かまって欲しそうな顔してたから」
「してないし。ばっかじゃないの?しかもお手ってなによ!」
「あー、うるさいうるさい」
そう言ってまた歩き出す。
あたしはその場に立ったまま。
え…
あたしかまって欲しそうな顔してたの?
確かに見てたけどさ。
超絶はずい~…
「なにしてんだよ。行くぞ」
「ごめん」
あたしは急いで陸の所へ行く。
そろそろヤバいかも…
いつか、この気持ちを言いたくなる。
そんな予感がする。
陸に好きって言ったらどうなるんだろ。
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