第9話

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あれから愛ちゃんは遥と話すようになった。 遥が愛ちゃんの事どう思ってるかは分からないけど… 結構いいと思う。 今あたしは陸と下校中。 そういえば、陸は好きな人とかいないんだろうか。 いたらすっごい嫌なんだけど。 チラリと陸を見ると相変わらずの無表情であたしの隣を歩く。 本当にこの男の考えている事は分かんない。 冷たいと思ったらお礼とか言ってくるし。 愛ちゃんの事だって、協力してくれたし。 何を考えてんの? そんな事を考えていると急に陸が立ち止まった。 「なに?俺にかまって欲しいの?はい、お手」 …は? 「は?」 「いや、かまって欲しそうな顔してたから」 「してないし。ばっかじゃないの?しかもお手ってなによ!」 「あー、うるさいうるさい」 そう言ってまた歩き出す。 あたしはその場に立ったまま。 え… あたしかまって欲しそうな顔してたの? 確かに見てたけどさ。 超絶はずい~… 「なにしてんだよ。行くぞ」 「ごめん」 あたしは急いで陸の所へ行く。 そろそろヤバいかも… いつか、この気持ちを言いたくなる。 そんな予感がする。 陸に好きって言ったらどうなるんだろ。
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