第9話

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今日は、ちゃんとお互いの気持ちが通じあって初めて合う朝。 変に意識する… なんかハズい。 ピンポーン 来た。 よし、行くか。 「おはよ!」 「おはよ」 やっぱりいつもと違う。 変な緊張。 でも嫌じゃないな。 「へへ」 「何だよ朝から気持ちわる」 朝からムカつく。 彼女にそういう事言う? 「まあいいや。ん」 陸はあくびをしながら右手をあたしに差し出す。 あ。 これって… 「ふふ」 「だから何だよ」 「なんでもなーい」 「変なやつ」 そう言いながら繋いだ手をギュッと握って歩き始める。 あぁ。 恋人って感じ。 ふわふわする。 そっか、あたし達付き合ってるんだ。 「ふふふ」 「笑うな」 そう言いながら優しい笑顔を返してくれる陸を見て、なんだか嬉しくなった。
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