105人が本棚に入れています
本棚に追加
けど全然起きない。
なんなんだよコイツは。
どんなやつかと思って顔を覗いて驚いた。
まさか工藤美香だったとは。
美香は結構有名だったし。
椎名ってやつといつも一緒にいて、あの二人は可愛いってよく耳にしてた。
でも驚いたのは、その女が俺が気になってたやつだったから。
遠目でしか見たことないけど、タイプだった。
何度か声をかけてやっと起きた。
俺にここまでさせて、一言文句言ってやろうかと思ったけど。
俺を見て目を見開いて驚くコイツにドキッとしてしまった。
近くでみて、やっぱりタイプだと思った。
二重の大きな目に。
白い肌。
赤く薄い唇。
髪は栗色で、見た目は人形みたいに可愛い…って言ってやるよ。
まぁ全てがタイプだった。
そんなことを考えているといきなり彼氏なれとか言い出して。
なんの冗談だと思ったけど、どうやら冗談じゃないらしい。
おいおい。
気になるやつが彼女？
俺からしたら嬉しい話。
コイツ面白そうだし、からかってやるか。
ペットになれって言ったらはぁ？とか切れだして。
この女。面白い。
まぁ俺が彼氏になってやるんだから感謝しろよ。
最初のコメントを投稿しよう！