第10話

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一番驚いたのは告白してきた時。 いつからそんなことになってんだよ。 確かに家でご飯作らせた時とか、俺が風邪引いたときとかおかしかったけど。 おかしいのはいつもの事だし。 でも俺が先に言いたかった。 ちきしょ。 俺より先に言ってんじゃねーよ。 ムカついて生意気って言ったら泣きそうな顔しやがって。 ダメだな、俺。 やっぱりコイツに弱いらしい。 キスしたら意味分かんないって言うし。 絶対分かってんだろ。 帰り際、好きだって言ったら放心状態。 なんだコイツ。 俺にそんなこと言わせて。 ムカつくな。 まあいい。 そんな美香を好きになったんだから。 初めはただタイプの女ってだけだった。 けど、だんだん生意気なコイツにはまってしまった。 俺をはまらせるなんてなかなかだな。 今までこんなに女の事想ったことないな。 ふっ、まぁコイツのわがままに付き合うのも悪くない。 そこそこ可愛いしな。 離してほしいって言っても離してやんねーから。 とりあえず目の前のこの女にはまってる俺は、幸せだ。
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