154人が本棚に入れています
本棚に追加
[ユイ・ヤシロ]
16歳の少年兵。身長は170cm強、長くなく短くもない焦げ茶色の髪にキリっとした顔付き。体格は頑強に鍛えられているが、しなやかでもありバネのある体操選手を彷彿とした身体をしている。また、前髪の左側だけが顎下まで長く、黄色のヘアピンで分け目を作っている。
かつて第3強襲部隊の兵士であったが、後にGR38号事件と呼ばれる事件の犯人として、処刑されるはずだった死刑囚でもある。そして処刑当日に脱獄し自らの無実を証明しようと壮大な逃走劇を繰り広げた。後に事件の真相が発覚しユイの冤罪が認められる事となって、連邦軍に復帰する事となる。
卓越した近接戦闘技術を持ち、特に得物を持たせたら生半可な兵士では太刀打ち出来ない程の実力を誇る。逃走中に出会った“サムライ”なる男に日本剣術を徹底指南して貰い、“風林火山”の心得を叩き込まれると同時に巨大な刀、鍔も無く柄は晒を巻いただけの簡素で凶暴な全長2m前後の日本刀、長重刀・心樹(ちょうじゅうとう・しんじゅ)を授けられる。
また抜群のPT操縦技術も持っており、当時部隊では最年少エースパイロットとしてその名を轟かせた。旧世代の量産型ゲシュペンストMk-2に愛着があり、今現在は旧世代の最新機種ゲシュペンストMk-3・タイプRに搭乗する。しかしゲシュペンストMk-3・タイプRは逃走劇の末に中破、急拵え修復によりゲシュペンストMk-3・リペアと呼ばれる状態にある。
性格は至って素直で真面目。しかし天然が入っているのか、時折とんちんかんな事をやらかす。また兵士に必要な知識は豊富だが、それ以外の知識は色々と乏しく、上官のアイリスの下ネタはほとんど理解しきれていない。また、日本人のはずなのだが日本文化の事は何一つ知らないと言う始末。カタカナは読めてもひらがなはほとんど読めない、漢字は一切駄目。話す分には問題無いが、時折日本の諺を盛大に間違えてしまう短所が大いに目立つ。
その反面、感情的になり易く凶暴的な戦い方を見せたりもする。更には責任感を感じ易く自らを卑下しては失意する事も多い。かつては精神的にユイの人格が壊れてしまい、鬼のように凶悪化し信じられぬ暴挙を繰り広げてもいた。結局のところ、精神的に不安定な少年である。
最初のコメントを投稿しよう!