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また、通りに戻ると子供が二人震えていた。
おそらく、亡くなった男と一緒にいた子供だ。
「すまないな、助けてやれなくて。」
手袋をとり、子供の頭を撫でる。
すると、小さい方の子供が泣き出した。
「おい、なくなよ…しょうがないだろ。」
兄の方が、慰めるがいっこうに止まない。
「参ったな…こっちには、まだ仕事があるのに…」
泣き止まない…
「しょうがない…おれが、お前等を育ててやろう。こっちに来い。」
そうして、二人は黒ずくめの後をつけて通りを真っ直ぐ抜けていく。
すると、大きな屋敷がある。
周りはとても暗く不気味だ。
「お前等は外にいろ。数分で終わらしてくる。」
そして、黒ずくめが中に入っていくと、大声が鳴り響く。
そして、数分後に門から出てきた。
何発もの銃声が聞こえだが、黒ずくめは返り血さえ浴びていない。
「さぁ、帰ろうか。」
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