第二夜 ー出現ー

4/16
前へ
/22ページ
次へ
また、通りに戻ると子供が二人震えていた。 おそらく、亡くなった男と一緒にいた子供だ。 「すまないな、助けてやれなくて。」 手袋をとり、子供の頭を撫でる。 すると、小さい方の子供が泣き出した。 「おい、なくなよ…しょうがないだろ。」 兄の方が、慰めるがいっこうに止まない。 「参ったな…こっちには、まだ仕事があるのに…」 泣き止まない… 「しょうがない…おれが、お前等を育ててやろう。こっちに来い。」 そうして、二人は黒ずくめの後をつけて通りを真っ直ぐ抜けていく。 すると、大きな屋敷がある。 周りはとても暗く不気味だ。 「お前等は外にいろ。数分で終わらしてくる。」 そして、黒ずくめが中に入っていくと、大声が鳴り響く。 そして、数分後に門から出てきた。 何発もの銃声が聞こえだが、黒ずくめは返り血さえ浴びていない。 「さぁ、帰ろうか。」
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加