第二夜 ー出現ー

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暗い裏道を三人が通る。 弟は、兄の手を掴まったまま離さず、身を寄りつける。 回り道しながら、尾行られないようにしているようだ。 「ほら、ここだ。」 そこは、とても古い宿場で幽霊が出そうだった。 が、男は気にせず扉を開け、二階に向かう。 「さぁ、ここが俺の部屋だ。」 ベットと机とソファーが一つ、シンプルすぎるほどの部屋だった。 「自己紹介してなかったな、俺はクロス・ハーツだ、よろしく。」 「ジャックです。こっちが弟のロニーです。」 「これから、この部屋自由に使っていいからな、ジャック、ロニー。」 まぁ、スラム街よりかは、良かった。 「俺は、これから行くところがあるからもう寝てろ。」 緊張の糸が切れたのか、弟はすぐ眠りについた。 俺もすぐ寝るようにした。
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