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「おい、クロスさんよ。依頼はもう終わったのかな?」
太ったハット帽の貴族の男が現れた。
男は下の兄弟に気づき、見下す。
「なんだ、コイツ?」
男の手が、弟の頭に伸びてくる。
「うちの連れの者です。ハーバードさん」
そこに、手首を掴むクロスが現れた。
弟はまだ恐怖で震えていた。
「ロニー、この人は俺のオーナーだ。悪い人じゃない。」
「はっはっは、悪い人じゃないか。で、依頼は終わったのかな?」
「あぁ、昨日終わらせましたよ。」
「で、君の目当てのものは見つかったのかな?」
「半々です。」
「まぁ、そんなもんだ。まさか、こいつらか?」
「その話は、また後で。」
男は俺たちを上から見下す。
そして、出ていった。
「ねぇ、お目当てのものってなんなの?」
「お前らは知らなくていい。あと、夕飯食ったらまた仕事があるから、すぐ寝ろよ。」
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