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「俺の連れに手を出すなよ?」
男はいきなり大きなナイフを背中から取り出し、俺達にむかって切りかかった。
今度こそヤバいと思い、弟を庇うと、前から血が溢れた。
「クロス…」
「俺の銃をとれ!!この場から逃げろ!!」
2、3発撃つ…
男に全くあたらないが、逃げる隙ができたのでクロスを担ぎながら窓から飛び下りた。
そして、裏道から地下の下水道に入り、クロスをおろした。
「悪かったな。」
「ねぇ、移植ってなに!?!?」
「言えない…」
…
沈黙が続いたが、遠くから足音が聞こえる。
それを聞き、全力で逃げる。
「おい、ここで下ろせ」
「まだ、敵が来てるよ!?」
「いいんだ、頭貸せ」
そう言うと、クロスは俺の頭に手をのせる。
俺には何をされたかわからないが手を置くのをやめた。
「もういい。お前らは逃げろ。もうもどってくるな!!」
「でも…」
「早く行け!!!」
俺は仕方なく弟の手を引っ張り逃げた。
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