第二夜 ー出現ー

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俺らは走るしかなかった。 ただただ、この町から離れるように走った。 町をでて、暗い森の中に入った。 その中は、人一人もおらず、獣の鳴き声と木の揺れる音しかしなかった。 「お兄ちゃん、これからどうやって生きていくの…」 「当分、野宿する。」 えーっ、という弟の声を聞き逃しながら、暗い道を通る。 すると、そこに一軒の山小屋がある。 「しょうがない、今日はここに入るぞ。」 ガチャ… 暗い…人の気配がない… 「おい、貴様等、ここでなにをしとる。」 後ろを向くと、そこには3メートルは裕に越す大男がたっている。
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