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俺らは走るしかなかった。
ただただ、この町から離れるように走った。
町をでて、暗い森の中に入った。
その中は、人一人もおらず、獣の鳴き声と木の揺れる音しかしなかった。
「お兄ちゃん、これからどうやって生きていくの…」
「当分、野宿する。」
えーっ、という弟の声を聞き逃しながら、暗い道を通る。
すると、そこに一軒の山小屋がある。
「しょうがない、今日はここに入るぞ。」
ガチャ…
暗い…人の気配がない…
「おい、貴様等、ここでなにをしとる。」
後ろを向くと、そこには3メートルは裕に越す大男がたっている。
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