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「おい、そこのあんた。」
貴族の男は、立ち止まる。
「そこのあんただよ。何、俺の同志を殺してんだよ。」
貴族の男が振り向くと、長めのスーツ姿で黒ずくめの男がたっていた。
「はっ…あれは、お前の同志だったか。スマンスマン、ゴミと間違えて撃ってしまったよ。」
黒ずくめの男の姿がない。
すると、いきなり目の前に現れた。
「あんたさ、友達いないだろ。」
そう言うと、黒ずくめの男は口に銃口をあてる。
貴族の男は、驚いて思わず尻餅をついた。
が、黒ずくめの男はすぐ銃口を向けなおす。
そこに、側近が刃物で切りかかろうとする。
それに気づき、華麗によけ距離を開ける。
「すまない、助かった。」
「いえ、ご主人さ…」
ドンッ…
側近は言葉の途中で倒れた。
「おい…」
貴族は、ブワッと汗がでて体がふるえる。
黒ずくめが、近づくが貴族は震えて動くことができない。
そして、心なしに銃口を向け撃つ。
貴族の頭を撃ち抜くと力が抜けるように倒れる。
…
「あんたの血の方が汚いな。」
襟を掴み、ゴミ捨て場に投げ捨てる。
「すまない、助けてやれなくて…もう少し早ければ…」
悔いながら、黒ずくめは言う。
亡くなった男を丁寧に抱き上げると近くに穴を掘り埋めた。
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