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てことは今まで、ずっと心の中で話してたけど、みんなから『誰だコイツ…』て思われていたと言うことか。
…お恥ずかしい。
ゴホンッ!
俺の名前は織井 奏哉(おりい そうや)だ。
まぁ顔はTHE普通で頭も普通だが運動はまぁまぁ自信がある。
つまり特徴が特に無い全く無能な主人公だ。
何だよ、主人公って………。何であんな単語が出てきたんだ?
俺は主人公なんかになれる器なんて持ち合わせていないってのに……。
これ以上言うと死にたくなってくるので、俺は涼太との会話に集中することにした。
「あれ?そういえば泉堂はどうした?」
「あぁ泉堂なら朝から腹が痛いって言っていたから多分トイレだと思うよ。」
涼太がそう言った瞬間、扉が勢いよく開き、そこから人とは思えない恐ろしい姿をした泉堂が教室に入ってきた。
髪の毛がワックスでピンピンに起っている。
ピンピンに起つ、か………………あ、特に意味はナッシングですよ!?
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