日常と友達

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それから3人で1年生の入学式が始まるまでふざけあっていた。 そして時間になり、俺たちは体育館に行った。 入学式はまぁ、俺たち2、3年にはやっぱ暇だったな。 途中、校長の話で何故か出てきた『湘南』という単語を聞いて、俺の頭の中では湘○乃風がエンドレスリピートしていた。 「…や…………おい、奏哉。話聞いてるか?」 なんだ…泉堂、話してたのか。まぁコイツのことだからつまらない内容だろうけど。 ちなみにもう入学式は終わり、教室に戻って来ている。 「あ、なんだ?前に貸した金でも返す気になったのか?」 「お前に金なんか借りてねぇよ。てゆうかそんなに睨まないでくれ……。」 そう言って泉堂の口調は弱々しくなった。コイツのヘタレさは宇宙一だな…。 「睨んでねぇよ。で、何の話してたんだ?」 「……あぁ、話ってのはさっきの入学式でかなりかわいい女の子がいたんだ。背が小さくて守ってあげたい感じの…」 「ソウヤキーーーック。」 「うぎゃぁぁぁ。また目を潰しやがった。どこがキックだよ!!騙したな!!」 これぞ孔明から伝授してもらった名前と技が全く違う必殺技だ。 ありがとう孔明…あなた様の『今です。』が聞こえてきた様な気がします。
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