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―庭―
「うにゅ……ひどい目にあった……」
自分のケーキひどい目あつかいですね。
「というかさ、さっき和奏さんたちに聞いたんだけど……どうやらお父さんたち旅行？みたいで今家に使用人９人しかいないんだって」
今会ってるのは事務のスゥちゃんでしょ、執事の司郎さん、あとコックの和奏さんと紬さんの４人だから……
「あと６人か!!」
５人です。
「そういえばスゥちゃんのにゃんこたち５匹だったから……あと１人？」
いや違うでしょ。
絶対カウントしないでしょ。
「うーん……とにかく誰か見つけな「あ～!! お嬢様じゃねぇですかぁ～!!」
「グッドタイミングで登場したね芹理さん!?」
このつなぎ姿の女の人は山村芹理さん。
ウチの庭仕事の１人だよ!!
ちょっとなまりが抜けきらないけどそこがまた萌ポイントだよねー。
ちなみに属性は『地』で自家栽培の野菜畑(※テニスコート三面分)は一気に耕せるくらい魔力が多いんだって!!
しびれるぅ!!
憧れるぅ!!
「な～るほどなぁ～、ボーイフレンドにプレゼントかぁ～」
「いや違うからね!?」
「プレゼントしないんかぁ～？」
「いゃそっちじゃなくて……もぉいいや!! なんかないかな？」
「ん～……あ!! ウチの野菜はどうですかねぇ～？ 大人数で暮らしてるならたすかるでねぇですかぁ～？」
「お!! 芹理さんそれ意外にいいかもしれない!!」
よくよく考えればすぐわかるじゃん!!
「んじゃ厳さんと野菜とってきますねぇ!!」
「うん!! ありがと芹理さーーん!!」
芹理さん走って行っちゃった。
「あ、ニンジン少なくしてもらえばよかった……」
ニンジン嫌いなんだね。
てか綾奈ちゃん『厳さん』て誰？
「ああ、厳さん？ 亜久里･グランツ･厳獣郎さん」
グランツ!?
「ウチの庭仕事任されてる一番偉い人。モグラの獣人のハーフでよくモグラに獣化して耕してる。芹理さんはそのお手伝いさんでたまに畑と一緒に耕されてるんだ!!」
なんかもうツッコみどころ多すぎヤダわ……
「因みにモグラ時はふんどし一丁だよ……」
ふんどし!?
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