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―本家エントランス―
「うにゅ……誰にも会わないんだけど……」
自宅で人を探し始めて早20分……誰にも会わないよ!?
「だーれーかー!!」
「お、お嬢様っ!?」
「あ、スゥちゃん!!」
「す、すいませんっ!」
「相変わらずだねスゥちゃん!!」
「すいません……」
この何かと謝るちっちゃいポニテのお姉ちゃんはスゥちゃん!!
アタシの家庭教師兼事務仕事担当だよ。
天使のハーフで無属性だけど召喚魔法が使えるんだっ!!
「ところでスゥちゃん、今度慶ちゃんの誕生日なんだけどさ? 慶ちゃんの趣味とか好きなものってわかる?」
「け、慶輔くんの趣味ですか?…すいませんお嬢様……ちょっと分からないです……すいません」
「い、いいってスゥちゃん!! そんなしゅんとしないでっ!! 良心が痛むよっ!!」
「すいませんお嬢様……」
「いいってスゥちゃん!!」
「そ、そうはいきません、家庭教師の名においてご協力いたします!!」
「そ、そっか」
ああ、忘れてたよ。
スゥちゃんたまに変にやる気スイッチ入るんだよね……
「汝ら我との契約において力を貸したまえ!!『キャットドールズ』!! 」
ボンつ!!
スゥの足元に魔法陣が現れたとおもいきや、煙を吹き出した。
『ニャー!!』
「でたー!! スゥちゃんのにゃんこーズ!!」
「き、キャットドールズですお嬢様……」
煙の中から現れたのは小さな猫の人形が5体。
ブチ、トラ、ミケ、シロ、クロと見事にみんな柄が違う猫達。
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