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―キッチン―
「あれ? お嬢様じゃないですか!!」
「いつお帰りになったんですか?」
「こんにちは和奏さん!! 紬さん」
この2人はコックの小柳和奏さんと原崎紬さん!!
よく慶ちゃんに隠れてこっそりケーキとかクッキーとか貰ったりしてたんだ。
2人とも人間だけど和奏さんは『火』、紬さんは『水の』魔法が使えるんだ。
よく2人して『料理に便利だー』なんていってるよ。
「あれ? 奏太さんは?」
「あ、チーフは旦那様と奥様が二泊三日のクルーズなので付いて行きました」
「今まさにやりたい放題です」
「紬さん……」
そう。ウチのコックは菓子全般担当の和奏さんと紬さん、あと何でも作る執事兼コックの慶ちゃんの他にもう一人いる。
藍沢奏太さん。
我が家最凶最高のコックでマッドサイエンティスト。
ちなみに慶ちゃんと同じ鋼魔法のを使うんだ。
料理の腕はピカイチなんだけどお父さんに黙って敷地内にレールガン作ったり、キッチンで薬品混ぜて異臭騒ぎ起こしたり……司郎さんと並ぶ我が家の問題児その2
ちなみにアタシは問題児3
「お嬢様ちょうどクッキーが焼き上がりましたよー!!」
「紅茶も入りました!!」
「わーい食べる食べるぅ!!」
綾奈ちゃん目的忘れないでね?
「あ。」
なにこの不安なヒロイン……
「略!!」
略すな!!
「なるほど……平野くんの好きな物ですか」
「うーんそうですね……」
「なんかある?」
「すいませんお嬢様……ちょっと見当つかないですね」
「同じく……」
「うにゅ……」
慶ちゃんって案外地味キャラ?
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