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その時の彼女の赤髪は、まさに炎髪と言っていいだろう
妖艶に微笑み草薙剣を持つ彼女の白いワンピースのような服が朱に染まりその微笑みは、誰がを守るために家族を殺した子供のようだった。
「大丈夫か?」
「ええ。…ねぇ?」
草薙剣を何処か謎の別次元に置くと
「私って化け物かな?嫌いになったよね。」
悲しいのか涙がその頬を濡らす。
パチィ!と爆ぜた木が火の粉となり空に消えた。
空は、すでに紅い太陽に照らされていた。
綺麗だとは、思った。彼女の炎髪に紅い太陽は、合っているだが彼女は、泣いている。
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