高校野球の道白し

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ある日学校が終わって教室の窓からグランドを見ると野球のユニフォームを着た生徒が野球部の専用グランドに走って行く姿が目に写った なぜか俺の目からは沢山の涙が出た 5分くらい止まらなかった どう頑張って見ても涙はすぐに止まらなかった。 俺だってまだ野球部の一員としてやって行きたかった。 まだ投げれる まだ走れる まだ守れる まだ打てる いろんな気持ちがぐちゃぐちゃに混じり合わさって俺はまた野球部の事を思い出した 仲間がいた事 あきれるほど野球に真っ直ぐ向き合った事 その他にも沢山の思いがあった 俺は後輩の手本になりたかった。 だからどんな時も諦めなかった。 ボテボテの内野ゴロでも全力で一塁ベースに走ってヘッドスライディングする。 どんなに大差を付けられても全力投球で相手に立ち向かった でも誰も俺を相手にしてくれなかった事を思いだす。 監督やコーチが俺ら上級生をクズ扱いするから下級生が俺らをバカにし始めた事も ―――全部あいつらのせいだ―――― 俺はその時から人を恨んだ でも何週間して疲れた 人を恨むのは簡単だけど恨み続けて疲れて結局最後は恨んで疲れた自分が情けなく見えた。
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