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ついにこの時が来た、野球応援前日。
俺は友達と居る時間珍しく強がったと思う。でも俺は夜初めて人の前で大泣きした
俺に光をくれた女の子の前で
その子はずっと俺の話を聞いてくれた
俺の悔しさ、切なさを全て聞き入れて、必死で俺を慰めてくれた。
一緒に野球応援に行こうと話してくれた。
でも俺はなかなか行く気にはなれなかったけど野球部とのケジメって事を思うと行く気になった。
次の日学校に行った
球場に移動する二時間くらい前に学校で応援練習をするらしい。
初めて応援するがわに回ったから解らなかった。
でも俺には関係なかった。
俺はまた逃げた
でも練習だけ
試合はちゃんと応援した
一生懸命応援した
心から応援した
でも試合は負けてしまった
その後、少しだけだけどキャプテンと話をした。
俺が泣きながら「ナイスゲーム」って言ったらキャプテンは微笑みながら「ありがとう」って言ってくれた。
その瞬間俺は後悔した
一歩も踏み出せず傷つく事に恐怖を覚えてたけど本当はそんな心配は何一つ要らなかったんだ
って思った。
その日から俺の心にポッカリと穴が空いた時間は少しずつ埋め戻されて行った
もう二度と本当の笑顔では笑う事は出来ないと思ってた俺は普通に笑顔を見せる事を出来た。
今は毎日が楽しい
卒業なんかしたくない
ずっとこのままでいたい
って思う。
でももしかしたら俺が想像してる異常に騒がしくて栄光に満ちた未来俺を待ってるかもしれない。
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