Chapter-3-ESCAPE-OUT-OF-THE-DEAD

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「お前‥‥目ん玉 ついてんのか!?」 と呆れた感じで言う山伏。 小山田「あたり前だろ!! って言うか、 どういう事だよ!?」 山伏「アイツの目 よく見てたのか!? あの目は‥‥ 自分だけ 助かるヤツの目だ。」 杉村「ついでに言えば、 付いて行ってた奴らの 目も見たか?」 小山田は 3人が目だけで そこまで判断できたのが 不思議で仕方なかった。 小山田「奴らの目‥‥?」 杉村「江西(アイツ)の存在で 救われた気持ちで いっぱいになってやがる。 人が人を喰う異常に対して 脳がパニックを 起こしたんだ。 そんな状態で <救いの手>を 差し伸べられたら‥ すがり付くしかないだろ。」 小山田「!!」 小山田は山伏達が 一言言ってくれなかったら 同じように すがり付く奴らの 目をしていただろう。と 身震いした。 ━━━━━━本校舎3階━━━━━      『3年廊下』 江西「ハァ‥‥ハァ‥。」 山伏達が疑っていた通り、 江西は走りながら こんな事を考えていた。 江西(私は最高についている 人間でしょう!何も知る事なく 死んでもらう囮が 手に入ったのですから!) ーーーー3年3組教室ーーーー 山伏「まぁ、アイツが どうあれ他にも 戦おうとする者が いるようだな。」 山伏はそう言うと 窓際まで向かい、 本校舎と多目的用校舎に 挟まれていて、 木々などがある 中庭を見下ろした。 そこは、 よく心地よい風が 通るため、特に女生徒には 人気があった。 今では血の気と 喰いちぎられた痕から 死肉の匂いが 匂ってきそうなくらい 地獄へと変貌していた。 そう、その広場には 先程まで 大声を出しながら 鉄の棒で死人と戦っていた 生徒達がいたのだ。 今では 別の生き物と 化しているが‥‥。
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