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カーテンの隙間から光が差し込む
シャッと開けるとお日さまが陽気におはようと言った気がした
リビングへ降りていってトーストを頬張る
しっかりと牛乳を飲んで今日も頑張るぞと自分に言い聞かせた
ひょこっとキッチンから顔を出して私を眺めている母親
にっと笑ってすっと消えるわかってる、そう自分に言い聞かせた。もういないんだ
支度をして外へ出る
歩き出そうとした
「なんで?」
目の前には佐倉くんが立っていた
「いや、たまたま通ったらお前が出てきて」
このまま別々に行くわけにはいかず2人で学校へ向かった
教室に着くとぞろぞろと佐倉くんの周りに女子が集まった
きゃあきゃあ言っている
佐倉くんは体つきはすらっとしてるし、顔もすごくかっこいいし、こんなことにはならなくはないと思っていたけど
まさか、こんなに来るとは
学年の女子全員はいそう…
まもなくチャイムが鳴って女子達は残念そうに去っていった
「ふう、」
横から疲れたと言った表情で机に突っ伏していた
のは誰かなんて言うまでもなく
「佐倉くん、大丈夫?」
「…大丈夫じゃない」
え。っと思うと教室に入ってきた先生に向かって具合が悪いので保健室行ってきますと言って行ってしまった
なんだか、もやもやする
まるで私が佐倉くんを好きみたいな
会ったばかりなのに
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