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「……ふえ?」
なんとも間抜けな声を出して反応した九條さんは俺の視線の先へと振り返る。
あるのは純文学の小説や哲学の本ばかり。
「これがなんだっていうんだよ……?!」
九條さんはその参考にすらなりそうにない小説たちの背表紙を見ながらそうぼやいた。
「行こう……」
「……は?」
「九條さん、一つ聞きたいんだがーー」
九條さんが色々尋ねようとしたところだったが、それを遮り俺は一つの可能性を聞き出した。
「……やっぱりそうか……急ごう!!」
「はぁ??!だから意味わかんねぇし!!」
「警察もそこに集めてくれ!!!」
「……お、おう!!」
訳が分からないまま電話する九條さん。
すまない。あとでそれは説明するから……
とりあえず今は黙って着いてきてくれーー
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